梁石日(ヤン・ソギル)さんは小説で在日韓国・朝鮮人のアイデンティティーを問いながら、声高に問題提起などはせず、あるがままの在日の姿を描いて共感を呼んだ。なかでも1998年に上梓した『血と骨』は、梁さんの実父をモデルに、むき出しとなった生、暴力、心の暗部を徹底して表現、ベストセラーとなる。……
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